こん**は(死語)、若草レコード代表の東條です…。
8月といえば、終戦記念日前後に、みょうに大東亜戦争のドミュメンタリーが多数放映されるのですが、8月15日はあくまで大日本帝国がポツダム宣言を受諾して戦争やめると言った日であって、まだまだ各地で戦闘が続いていたみたいです。樺太方面では8月25日にやっと停戦が成立したほどですが、武装解除された兵士は、シベリアに連行されてしまうことになりました。そして、最長10年にも渡るシベリア抑留を生き延びた将兵が帰国したのが京都府の舞鶴港です。
舞鶴港には、舞鶴引揚記念館があり、引き揚げやシベリア抑留を後世に継承し、平和の尊さを広く発信する施設として平和学習等に活用されているみたいです。
その舞鶴引揚記念館で見つけたのが、舞鶴銘菓「岸壁の母」です…。
ご存知の通り、流行歌「岸壁の母」にちなんだ菓子と思われます。
息子の戦死広報を受け取りながらも、「もしやもしや」と東京から舞鶴に通い続けた「端野いせ」のエピソードを聞いて感動した「藤田まさと」(麦と兵隊の作詞者)が作詞して、菊池章子、二葉百合子の録音で大ヒットしたのが流行歌「岸壁の母」です。
戦後に引き揚げ船を迎えた桟橋に見立てたようかんをらくがんでくるみ、雪の引き揚げ桟橋を表したのだそうです。
当時の桟橋を再現しているみたいですが、羊羹っぽいですね…。そうでもないですか?
和三盆糖を使った薄い落雁の層がつぶあん羊羹の重量感を適度に緩和する感じで、上品な甘さの菓子です。
カステラで、羊羹を挟むと「シベリア」になってしまいますが、なんとなくシベリアで亡くなったたくさんの将兵を悼むために仏菓の落雁ではさんだのか?と深読みをしてしまいますね…。
きっと、彼らもこういう甘い菓子が食べたかっただろうと、思います…。↑舞鶴引揚記念館には、定番の、こういう等身大ジオラマがあります…。
品名:岸壁の母
産地:京都府舞鶴
販売店:新蝶屋
所在地:〒624-0841 京都府舞鶴市字引土50-1
サイト:http://sinchoya.info/
他にも、ミリ菓子があるのですが、バスに酔って買えなかったのでまたの機会に、紹介したいと思います…。